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きっかけ

S様　女性　73歳　要介護１ 夫が亡くなったことで数年前より娘夫婦と孫と同居を始めたが、脳梗塞を発症して入院となってしまいました。幸い症状は軽かったため、すぐに退院できましたが、筋力低下により歩くことが大変になり、また認知機能にも衰えが見られるようになりました。そこで、地域包括支援センターに相談、ケアマネジャーを紹介され、介護保険を申請し、要介護1と認定されました。

本人・ご家族の希望

S様は年齢も若く、歩行機能の低下に悩んでいたためリハビリには意欲的でした。ご家族様は、認知機能の低下を心配していました。新興住宅地で近隣に知り合いもいないため、家で一人で過ごすことも多いため、交流の機会とリハビリの場としてデイサービスの利用を勧め、週3日、通うこととなりました。

生活リハビリのプログラム

デイサービスでは物忘れの予防となる頭の体操や脳トレと、下半身を中心に全身の筋力低下を予防する目的でリハビリプログラムが組まれました。 また、家での暮らしでは洗濯物を取り込み、畳むのがS様の役割だったので、その動作をしやすくするためのリハビリプログラムを設定しました。 デイサービスではタオルをたくさん使うので、タオルを畳む作業は毎日のようにあります。そのタオルを他のお客様と一緒に畳んでもらうようお願いすると、話をしながら取り組んでいました。また下肢筋力の向上も大切なポイントと考え、屋外機能訓練の散歩にも積極的に参加していただきました。

デイサービスを利用するようになってから

デイサービスに通うようになり半年ほど経過しましたが、S様には笑顔が増えました。家で家族と過ごすことしか会話のない生活であったのが、他の利用者や施設職員と会話といった交流の機会が持てたことが一因だと考えられます。下肢筋力も回復してきたようで歩行も安定してきました。先日お会いした時も「だいぶ調子がいいよ。家でも洗濯物は畳んでいるよ。でも血圧は高いからまだ気をつけなくちゃね。」と笑顔で話されていました。