きっかけ
Y様 女性 71歳 要介護1
M様は、自営業で夫と二人暮らしをしていました。1年前にくも膜下出血を発症し入院しました。症状が軽かったため短期で退院したが、以前に比べ体の動きが緩慢になり、歩行が不安定になってしまいました。
本人・ご家族の希望
Y様はまだお若いこともあり、以前のように動けるようになり、夫の仕事を手伝いたいと思っていました。Y様が入院したことをきっかけに、家の仕事を手伝うようになった長女も、以前と同じようには無理でも、一緒に仕事をし、自宅での生活が続けられることを望んでいました。
介護認定の結果は要介護1でした。軽度の認知症が出始め、体力も低下しました。歩き始めはふらつきが強く、部屋でも転倒することがあったため、リハビリを中心とした介護サービスの利用を希望されていました。
リハビリのプログラム
ケアマネジャーは週2回、リハビリを中心としたデイサービスの利用を提案しました。入浴はご自宅での入浴を希望され、長女の見守りで入浴しています。
リハビリは下肢筋力の回復を重点に、機械を使ったものの他に、家での仕事にも役立つよう、お皿拭きや掃除の動作を取り入れたリハビリを行っています。また、脳の疾患があったことからY様も認知機能の衰えを心配しており、脳トレを積極的に取り入れるようにしました。
デイサービスを利用するようになって
ご本人の意欲もあり、リハビリ成果は目に見えて向上しています。歩行の安定性が増し、体力もだいぶ戻ってきています。同年代で同じような状態の方がいたこともリハビリ効果を高めていたように感じます。
認知機能についての改善は見られませんが、悪化もしていません。前述の方とのコミュニケーションが良い刺激になると共に、デイサービスに来る楽しみ、生活の楽しみとなっているようです。
家では家業を行うことはありませんが、洗濯や掃除などの家事は行えるようになってきています。まだ転倒のリスクはあるので無理のないようにご家族にはお願いしていますが、Y様の笑顔が増えたことが何よりだと感じています。