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介護が必要となったきっかけ

Y様　女性　80歳　要介護２ 自営業でお茶の販売をしていましたが夫が亡くなったことを受けて7年前から一人暮らしをしていました。特に趣味もなく、近所の方とおしゃべりしたり、近所のスーパーへ買い物に行くのが日課でした。ある日、家の中で転んでしまい、あまりの痛さに動けずにいたところ、たまたま家に来た長女が見つけてくれて、そのまま病院に行きました。病院での診察結果は右大腿骨頚部骨折。しばらく入院となりました。2か月ほどで退院、その後3か月ほどリハビリ病院でリハビリを行い自宅に戻ることになりましたが、以前のように動くことが難しく、病院の相談員さんの勧めで介護保険の申請をすることにしました。そこでケアマネジャーを紹介されました。

本人・ご家族の希望

本人の希望は「以前のように買い物したり、近所の方とおしゃべりしながら自宅で暮らしていきたい」というものでした。家族である長女は車で1時間ほど離れたところ、次女・長男は県外で暮らしており、それぞれの事情で同居も難しく、本人の希望する自宅での生活ができるなら、そのようにしたいと考えていました。

ケアマネジャーの提案

ケアマネジャーが問題と考えたのは、下肢筋力の低下により歩行の不安定なことでした。リハビリを行って自宅に戻ってきましたが、以前のように買い物に出かけるには程遠く、家の中で歩くのがやっとでした。まずは家の中を安全に動き、家事をすることで下肢筋力を戻そうと考え、家の廊下、玄関の上がり框に手すりを設置しました。また、買い物に出かけることが難しく、家事も不安定であることから、訪問介護のヘルパーに週2回、買い物と、掃除・洗濯を一緒に行ってもらうよう依頼しました。また、積極的に運動する機会としてデイサービスを週2回利用することにしました。

サービスの利用を開始して

自宅に戻ってからも生活は大変でしたが、ヘルパーの協力、デイサービスの活用でなんとか生活できるような状況からのスタートしました。しかし、ヘルパーと一緒に家事を行うことは、一人で行っていたころよりも楽しく、デイサービスも親しくなった方がいて楽しみとなっていったようです。ヘルパーと一緒に動いたり、デイサービスでも下肢筋力の向上を中心としたリハビリが行われ、Y様は少しずつ歩行も安定してきました。 まだ、一人で外出するのは危ないですが、もう少し歩行が安定してきたら歩行器を利用して外出できることを期待しています。